1.私の株式投資
 私はゴルフも釣りもしません。競馬やパチンコも知りません。
 一日中患者のことを考えていたような私にとって、インターネットとの出会いはまさにSense of Wonderでした。
 ネットサーフィンから始まって、クイズやオークションに参加しました。
 最近ではショッピングや株式投資などが中心でした。
 自宅にいながら気分転換できるインターネットはまさに必須のものです。

 さて、私の株式投資は、下げ相場における底値当てゲームです。
 100株単位の銘柄を、一回10万円程度の投資で買うことが中心です。
 うまく底値が当たれば、短期間に2割、3割上がります。

 特に急落後のリバウンド狙いは興奮します。
 2000年の年末にも、マツモトキヨシ、ベネッセコーポレーションなど多数の値がさ株が急落しました。
 12月1日にベネッセコーポレーションを3100円の最安値で買った何人かのひとりは私です。
 ただちにリバウンドし、数日後に4100円で売却しました。
 2001年1月には、これも急落したコーセーを3000円で買い、その後4010円で売りました。
 ソフトバンクも3000円でねらっていましたが、発病もあり買えませんでした。
 3000円近辺で買った人は、1週間で倍以上に値上がりし、笑いが止まらなかったことでしょう。

 ただし、底値の予想がはずれると、ずるずると値が下がり損がかさむため、買値より2割下がったら損切りする勇気が必要です。
 これまでの投資を振り返ると、ロスカットをきっちりしていれば、投資成績はかなり良かっただろうにと反省します。(実際はこれが難しいのですけれど)

 今回の発病のため、株主優待目的の2銘柄を残してすべて投げ売りしました。
 通算の投資損益は幸いプラスで終わりましたが、これまでに400回以上売買を繰り返し、証券会社に払った手数料と国に払った税金を合計すると、投資益を上回ります。
 結局ギャンブルで儲けるのは胴元ということですね。

2.もうける株式投資法とは
 バブル崩壊後の日本株は完全にボックス圏内の動きです。
 長期投資では、まったく儲けることができません。
 よく言われることですが、株は買い時よりも売り時が難しいようです。
 最も確実に儲ける方法は、いつもは株式を持たず、値動きの分析に徹することです。
 インターネットには参考になるサイトがたくさんあります。
 強気派と弱気派のサイトを二つずつくらい決めて毎日のように訪れましょう。
 1年に1回か2回ですが、ほとんどの株がしばらくの間値上がりを続ける局面があります。
 その時をねらって短期投資すれば、定期預金を上回る値上がり益を得ることは、それほど難しいことではありません。
 問題は、そんな投資法は全くおもしろくないので、私のような凡人には耐えられないということです。
 一度でも株で儲けてその興奮を味わうと、また株を買わずにいられなくなってしまいます。
 競馬やパチンコも同じようなものではないかと想像しています。
 年に1回か2回の売買ではがまんできないのです。
 株の儲けはまた株につぎ込んで、株式売買を繰り返したあげく、結局元も子もなくしてしまう、そんな人が後を絶たないのでしょう。

 結論です。
 株で確実に儲けるためには、日々研究が必要です。
 さらに冷静な判断力と強い自制心が必要です。
 それがあれば、儲けることは難しくありません。
 ただし、そんな人は、なかなかいないと断言できます。
 あなたは、自信がありますか?

3.2001年の株式相場について(2001年11月3日)
 今年の株式相場の参加者は、損をしている人が多数と思われますが、TOPIXの中長期の動きは、とても分かりやすいものでした。
 今年の1月か2月に、「株価は3月にいったん底を打ち、6月高値、秋には再び下げてバブル後最安値へ」とインターネット上で予想されている人がありました。まさにその通りの展開になっています。
 4月から6月の上昇相場で手持ち株が2倍に値上がりして喜んだ人もあれば、6月から9月の下げ相場で手持ち株が10分の1に値下がりして大損した人もあるでしょう。
 2000年までの10年間は、アメリカが好景気の間に、日本がバブル処理を先送りしたため、ボックス圏相場になりました。今やアメリカが景気後退局面に入ったので、バブル処理を怠ると日本株はボックス圏を底抜ける可能性が出てきたわけです。
 このような下げ相場では、第1項で述べたリバウンド狙いも失敗する事が多くなります。
 リスクの取れないサラリーマンや主婦は、「休むも相場」と資金を温存しておくのが得策でしょう。
 これから、いったん株価が上昇したとしても、アメリカの景気回復が来年秋以降の予想となれば、2002年3月までに日本のTOPIXは再びバブル後最安値(日経平均株価の9000円割れ)に向かうでしょう。
 リスクの取れない零細投資家は、構造改革に見通しが立ったと思える時まで、少なくとも2002年3月までは資金温存をお勧めします。たとえば、国際優良株であるソニーの株価がもう一度下がって、3000円台まで下げてから再び上昇に転じれば、そろそろ買い出動して良い時期になっているかもしれません。
 アフガン問題の劇的解決などのビッグニュースでもなければ、当分は様子見がよいと思います。

 もちろん、どんな相場でも儲ける達人はいます。
 現在は店頭市場に個人資金が流れ込んでいるそうです。
 たとえば、インターネットセキュリティシステムズという新規上場株は、この秋5万円から80万円に上昇しています。すでに予想PERが100倍の高値であり、今後は誰が最後のババを抜くかのマネーゲームになります。とても零細投資家が手を出せる株価ではありません。
 一方、昨年12月に上場したポイントという会社は業績絶好調で、この秋600円から2800円まで上昇しています。こちらは、予想PERがまだ20倍以下で、資金さえあれば投資したいところです。第2のファーストリテイリング(ユニクロ)になる夢もあります。ただ、一つの銘柄に300万円も出せる投資家に限られます。
 また、毎年この時期になると、ゲームやアニメ関連株に一相場あることも多いです。
 これらの投資は、「木を見て森を見ない」投資1)のできる余裕のある人しか参加できません。
 私などは、1日で40万円損をして損切りすると、「大損した」と思ってしまいますが、Yahooの株式掲示板などでは、「40万円の損で済んで助かった」と投稿する人も大勢います。
 毎日額に汗して働いていて勤務時間中には株のことなど忘れていたいサラリーマンや、へそくりを増やしたいという主婦などは、このようなリスクの大きい株に手を出すべきではありません。
 ビギナーズラックで、はじめに100万円儲かったとしても、いずれ大損する時がやってきます。
 大きなリスクを取ることができ、常に株価の動きを監視できる投資家のみが大儲けできるのです。

 信用取引の信用売りなら、今年後半に大儲けした方も多いでしょう。
 ただ、まじめ人間の私は、どうも信用取引というものには手を出せませんでした。下げ相場で儲ける信用売りというものが、日本経済の足を引っ張る悪役に思えてしまうからです。

 株価低迷は、景気回復を遅らせる悪循環を生んでいます。株価の回復なくして景気回復はあり得ません。
 日本では、お金持ちでも株式投資に参加する人の少ないことが最も問題です。
 長期的に見れば、これからの1年間は、株式市場は宝の山と思われます。
 株式投資益は当分すべて無税にするなど、個人投資家を呼び込む思い切った政策を行い、国民の多くが株式投資に参加する環境作りが求められていると考えます。

 他人の買わない時に買わなければ株で儲けることはできません。
 某証券の1兆円ファンドを買ってしまったようなタイプの人は、株には絶対手を出すべきではありません。(1兆円ファンドが株を買ってくれる時は絶好の売り場です)
 狂牛病の牛が1頭見つかっただけで、国民の多くが牛肉を買わないなどという愚かな国に明るい将来はないのかもしれないとさえ思えてしまいます。
 今、安くなった牛肉を買って大いに食を楽しんでいるようなタイプの人こそ、株式投資で儲けるタイプの人でしょう。
 今こそ、これから少しずつ投資信託にお金を預けるべき時なのです。

 要点をまとめます。これからの1年間は、株で財産を殖やす絶好の買い場を提供する可能性が大きい。
1)リスクを取れる方は、店頭市場で勝負。
2)リスクを取れない方は、アメリカ経済と日本のバブル処理に明るい兆しが見えて、TOPIXが底を打つまでは資金温存。
3)自分で株式投資をする自信のない方は、株価の下がっている今こそ、投信るいとう(累投;毎月少額ずつ投資する方法)を始めるチャンスです。そして、何年先になるかは分かりませんが株価が上昇して、1兆円ファンドのような大型ファンドがTVで宣伝されて、多くの人が投信にお金を注ぎ込み始めたら、逆にそれまでの投信を解約して利益を確定しましょう。大儲けはできなくても、1割か2割は増えていることでしょう。
 その時点で解約することが大切です。みんなが儲かりそうだと思う時こそ売り時なのです。欲を出して投信を増やしたり、自分で株式投資を始めたりしたら、その先は知りません。
 癌で健康食品に毎月10万円以上使っている方へ;その資金で「るいとう」を始めませんか?自分の命は救えなくても、日本経済の命の手助けができるかもしれませんよ(^_^)

 この第3項は、私がこの世への置きみやげのつもりで書いたものです。
 株式投資はあくまで自己責任で行うものです。
 私の文章を参考に投資された結果について、私は一切責任は持ちません。(私が麻薬使用中であることをお忘れなく)


注1)木を見て森を見ない投資;株式市場全体の動きに関係なく、個別の材料で売買する投資のこと。どんな下げ相場のなかでも、値上がりする株は必ずあります。しかし、この投資法はハイリスク・ハイリターンです。
 リスクの取れない零細投資家は、いつも森を見ましょう。すなわち、株式市場全体の動きに合わせて、ちょっとだけ儲けることで満足しましょう。